乳がんの基礎知識– Knowledge –
年齢
40代後半から60代にかけて多く罹患しますが、近年では特に60代後半に多く、高齢化しています。また30才代でも乳がんにかかる人も少なからずありますので、30才を過ぎると検診に関心をお持ち下さい。
乳がんにかかりやすい要因
疫学統計では以下の方が乳がんにかかりやすいと言われています。また、乳がんの発生と遺伝関係は現在はっきりしていませんが、家族性乳がんという遺伝性のものもあり血の繋がった方で乳がんの方が多い場合は注意か必要と思われます。但し家族性乳がんは乳がん全体の1割以下と、頻度的には低いと言えます。
- 未婚の女性
- 高齢出産の女性
- 初潮が早く、閉経が遅い女性
- 肥満の女性
乳がんと食べ物との関連
脂肪、動物性たんぱくの摂取量の多さと乳がんの発生との関連が指摘されており、日本でも欧米型の食事傾向のため体格向上に繋がり、乳がんにかかりやすくなったと考えられます。肥満に注意しバランスのとれた食事を心掛けましょう。アルコールの多量摂取も乳がんの発生と関係ありと言われています。
乳がんの症状
乳がんを発見するきっかけとなる症状の90%以上がしこりです。痛みは無いことのほうが多いですが、痛みを伴うこともあり、『痛みがあるので乳がんではない』と自己判断するのは危険です。
以下の症状のある方は是非検診をお受け下さい。
- 乳房にしこりがある。
- 乳房にひきつれ、くぼみ、でっぱりがある。
- 乳房の皮膚の色が変化している(赤色、紫色など)。
- 乳首が最近へこんできた。
- 乳首から分泌液が出る(血が混じるとか片方だけだとさらに要注意)。
- 乳首の先だけがただれてきた。